日本に定着しない国際イベント

※元々書いていたマーケティング系ブログからイベント関連の情報をこちらにお引越しします。

日本に国際イベントが定着しない一つの原因である総面積の問題だが、本質は、別にあると思う。古くから根付いている商習慣の方が問題だ。

日本最大の国際展示場「東京ビッグサイト」が実は世界のなかでは大きいとは言えず、国際イベントの誘致に失敗している。

政府も巻き込んで成長戦略路線を進めるのはいいことだが、今までのやり方だと何も変わらない。なぜなら国際イベントの誘致失敗の原因は、会場の利用可不可だけではなく、商習慣の方が問題だと思うから。

大規模国際会議のために駐車場を撤去して大型テントを仮設した事例。

まず新規のイベントを開催しようと会場に問い合わせると、大概は空きがないと断られるのが現実。これは、会場数を考えるとやむを得ないと。

なので数年先の予定を聞くと、そこも埋まっていると。基本的には営業担当者が未来の枠まで押さえていて、契約書もないのに新規にはオープンされないのが日本の展示会場。

  1. 基本、欧米に限らず海外の主催者は口頭ではなく契約書ベースで会場を押さえる
  2. 国際会議場でありながら、まだまだ英語対応の出来ない会場も多い
  3. 新しい取り組みへの速やかな判断(現場への権限委譲)

日本のイベント業界がまず解決するべき課題は?

VIP対応のために仮設とはいえ、快適なクラブラウンジさえも作ってしまうのがグローバル。

もちろん根本的な面積と会場数を増やすことも大事だけど、グローバルベースでのオープン取引に乗っからないと、アジア周辺のイベントはみんな他に行ってしまう可能性はある。

まずははじめの一歩を踏み出してもらいたい。